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あずき茶と甘酒の石けん


年末に残っていた全てのコンフェを使いきりました。
最後まであったのは、11月のレッスンのために作ったものだったので、あわてて消費しなくてもよかったのですが、なんとなくけじめとして、いつも片付けています。

白とココアのものが多かったので、生地に色付けしよう思いました。
あずき茶を選びましたが、まだ冬なのでしっとり感が欲しく、その時飲んでいた甘酒も使いました。
あずきパウダーは入れずに、アボカドオイルを入れました。

コンフェ同様、生地のレシピも寄せ集め感が否めません!

さすがにあずきと甘酒混入で温度が上がり、どんどんトレースがでましたが、コンフェも入れたかったので、20分だけ静かに撹拌し型入れしました。

どっさりコンフェのおかげで、それ以上熱が上がることなく仕上がりです。

やさしいミルクティー色になりました。
それにしても今年は乾燥しているので、一週間もたてば使えそうなくらいしっかりとしています。

細切れコンフェもいいですが、大きなコンフェもいいですね。
冬のセーターを思わせるデザインになりました。
九州石けん手帖


今年、人生ではじめて九州熊本に行きました。
tao先生の教室のための教室でサンプルレッスンによんでいただいたのです。
思えば、日本に帰国して最初に立ち寄ったデパートで遭遇したのは、あのくまモンでした。

その後、九州物産展に行った際に、同じ日本とは思えないような自然の恵みを見ました。植物や大地を知り尽くした生産者に驚いたものです。


今回、九州石けん手帖を手にした時に同じものを感じました。
そこには「石けんの作り方」ではなく「何の石けんを作るか」という明確なコンセプトがありました。

熊本市内のスーパーをのぞいた時、例えばトマトだけでもいろいろな種類や色がありました。
トマト買うにはどんな大きさの何色を買うのかという選択を、熊本の主婦はするんだなぁと感心したものです。

日頃の素材選びの名人たちが石けんを作り、レシピとしてまとめると「どんな石けん」を「何で」作るのかが、これほど当たり前のテーマとして追求できるんですね!

そしてその作品作りには誰と比べるものでもない、自分と石けんとの対話のような世界が出来上がっていました。

素材を知っているからこそこだわる、写真の色、素材を生かすための制作過程に重きを置いた別冊。
考え抜かれた構成や言葉。

すべてが素敵でしたよ。サリーさん、教室の皆さん。
レシピのページのフォントや大きさが違うのがとても魅力的でした。
みんながそれぞれ自宅で、課題として考え抜いた証がひとつに集められたかんじです。

それはまるで熊本のスーパーでみた、形や色、大きさの違うきれいなトマト売り場を見ているようでした。
「石けん作りは旅」というtao先生の言葉のように、それぞれの作家さんの旅の足跡から学んでいきたいです。

どうもありがとう!
ドライヤー


昼間は暖かくても、朝晩の温度差が大きくなる季節です。
コンフェをたくさん入れる時には無条件で保温に気を使いますが、 先日うっかりして3色スワールのコンフェ無しを作った時に、ソーダ灰が発生しました。

3色に分けて紙コップに移し、ジワジワと入れて行くと温度が下がります。
しかもそれを冷たいアクリルモールドに入れたら、熱が上がるのはずいぶんと後の事だったのでしょう。
そして、コンフェがないので安心してホカロンもなく、保温箱に入れたままだとなおさらです。

ソーダ灰の対処はきちんとした方法がありますが、私はとりあえずいい加減な復元を目指します。
切ってしまう事もありますが、デザインによっては模様がなくなったり小さくなってしまいます。

できてしまったものは仕方がないので、型に入れたまま、あるいは型から出して粉を吹かせるに任せて表面がしっかりするまで放置します。

手袋で触ってもくっ付かない位になったら、エタノールとドライヤーの出番です。
普段アクリルモールドを使っているので、無水エタノールをかけるのが心配で薄めています。消毒用エタノールがちょっと薄まったくらいです。
効果がなくなるのでは思ったのですが、意外と大丈夫です。

ソーダ灰を湿らせてドライヤーの熱を当てます。様子を見てペーパータオルやガーゼで拭き取ります。
ムキになると石けんが減ってしまうので気をつけてください。すり減った砥石みたいになります。

もう一度薄めたエタノールを軽くかけてラップでくるみます。
それからラップの上からさらにドライヤーで温めます。
表面だけリバッチする感覚ですね。
温めるとしっかり密着するので、これでまた2、3日放置です。


あくまでも目指しているのはいい加減な復元です。
すぐに取り出せて、すぐに熱の出るドライヤーを活用する事で対処のハードルを低くしています。
エタノールに関しても、あまり心配しないで使える濃度にする事によって、大変な作業にしない様にしています。

もちろん水分が生じるので、ふりかけたらしっかりドライヤーでとばします。




完璧を目指す時にはもちろんおすすめできません。
また素材によっては、濡らしたり熱を加えないほうが良いものもありますので気をつけています。

あくまでもこのドライヤー方法は、石けん作りのストレスを軽減させ、くよくよしないための逃れ道です。

保温箱を開けて見てしまった時も、ドライヤーでガーッと温め直してから蓋をします。
見たいけれど開けられないというストレスも無しです。便利ですね。
きっと、もっとステキな方法をお持ちの方もいらっしゃると思います。
どんな場合も石けん作りは楽しく安全にを心がけたいですね。


地味コンフェ


コンフェ用のカラフルな石けんが無い時や、極力シンプルにしたい時でも石けんをデザインしてみましょう。

コンフェを地味にちょっとだけ乗せても自分だけの個性を出すことができます。
白いシンプル石けんにうっすらスワールの残りを乗せて見ました。
ほとんど白ですが、丸く型抜きしたので新生地とは違う存在感があります。
輪郭だけが映るシャボン玉のような模様になりました。
私はデザインに行き詰まったら、材料や道具を少なくして、ある物だけで何とか地味な工夫をするようにしています。
リフレッシュしていろいろなアイデアが湧いてきます。

他のソーパーさんのデザインもすばらしいのでとても参考になっています。
どうもありがとうございます。




秋の長雨


カラッとさわやかなイメージの秋ですが、今年は違います!
雨が続きますねー。

梅雨のように温度が上がるわけではないので、家の中の湿度はそれほどでもないですが、洗濯物の部屋干しの事を考えると石けんの乾燥も気になります。

カットしたら最初の一週間はしっかりと乾燥させたいですね。
広げる場所も限られているので、二段三段にした事もありましたが、そうすると乾かないものです。
水分が行きつ戻りつ、、、を繰り返してしまいます。
部屋によっては最初の一週間は上方の空間を空けてあげると、いいかもしれません。
この期間にしっかりカット面から水分が抜けていれば、あとは二段にしても重ねても大丈夫です。
今週の場所を占めているのはフルーツ系の石けんです。
こんなに雨続きならもうちょっと棚を片付けないと、と思っています。





りんごの石けん


りんごのフレグランスオイルを使った石けんです。
エッセンシャルオイルで香り付けする事の方が圧倒的に多いのですが、リクエストがあったり、同じような香りが続く時には、フレグランスに換えたりします。
フルーツ系のフレグランスオイルを使う時は、すぐにトレースが出るものもあるので気をつけています。
何度も使ってわかっているものはいいですが、メーカーを変えたりオイルの種類が違う時などは、トレースが出てから入れるようにしています。

しっかり混ざっている状態で香りを付けてあれば、あっという間に固まりそうになって直ぐに型入れしてもなんとかなるからです。

直ぐに反応しないフレグランスオイルは落ち着いて作れるので、書き留めておけばレッスンで使えます。

そして、出来るなら型入れ前に静かにじっくりと生地になじませます。
エッセンシャルオイルの時より、真面目に取り組みます。

フレグランスオイルを組み合わせて使いたい時は、少しずつ混ぜることが肝心です。
なるべくならリスクにならないように単独使いがいいですが、型入れ前に遊び心で何かをちょっと入れてみたくなるのが常です。このりんごの石けんにも実はちょっと入っていますが、数字にできないほどの量です。

ちょっとだけでも新しい試みをしたり、冒険をしてみた石けんは出来上がるまでの愛着度が違うので、この「何か」やってみたというのが自分にとっては意味があります。

飾りの乗せコンフェは、簡単なのでシンプル石けんの時におすすめです。


barcode soap


barcode に見える石けんです。
が、これは4cmくらいの太めに切った
pianosoapです。使い続けると鍵盤
が減って、白い部分も減ってこうなります。
横も丸いので、barcode というより湯たんぽ。インスタに載せるのにかっこ悪いのでbarcodeになりました。

鍵盤のコンフェを乗せると、途中でとれてしまうのではないかと思われますが、このように以外と最後まで一体化しています。終わりまでの変化を楽しめるお得なコンフェティソープです。

特にブラックココアは油馴染みがよく、切った時から新しい白生地と吸いつくようになっていて安心して作れます。

油の種類やコンフェの保存状態にもよりますが、ご自分の方法で工夫してみてください。

そして太めに切ったものも楽しんでください!



石けんの写真


この石けんはだいぶ前に作ったものですが、うすい水色に白いコンフェがたくさん入っているせいで、写真を撮るのが難しかったです。

実は何回も試したのですが、ぼんやりとしてしまって、没でした。
8月は雨も多かったので日差しがないとダメですし、明るすぎると色が飛んでわけがわからない石けんに写ります。

ただでさえ、圧縮ゴミかフリーズドライの味噌汁のように見えてしまうので、少しでもかわいく見せたいと思っていました。

そこで、思い切ってsakura 先生にいただいたレフ板の力を信じ、逆光にして写したらこれが一番まともに、、、、。

小さなコンフェをこれだけ目一杯入れても大丈夫という見本の石けんなので、なんとか撮れて良かったです。

しばらくしてからまた写して見ようと思います。

写真の事を考えるとはっきりした配色が楽ですが、淡い色でもちゃんと上手に写せるようになりたいです。練習ですね。
白の石けん


白い、何のデザインもない石けんです。
はじめて作った時と同じ石けんです。
デザインソープを連作した後などに、なるべく丁寧にシンプルな石けんを作ります。
何本か立て続けに作ると、手慣れた作業の中で雑になったりする部分を、リセットするのが目的です。


以前、デザインが行き詰まった時にシンプルソープを無心で作ったことがありました。
楽しくて、初心に帰れました。
以来、定期的に意識して白い石けんを作っています。。
白は写真映えしないのであまり写しませんでしたが、教えていただいたので、この夏はバシッと撮ってみました。

白のスタイリングですが、まだまだ、、、勉強中です。




茂田井 武 展


ちひろ美術館で開催されている茂田井 武展に行きました。
茂田井 武は宮沢賢治のセロ弾きのゴーシュの絵本で有名な絵本画家でした。
この絵本で育ったので、今回、奈良美智がつくるこの展覧会は絶対に行こうと思っていましたが、実際に行かれたのは開催終了間際です。

小さな美術館ですし、雨も降っていたので何となく気軽な気持ちで1室に入ったのですが、水彩画保存のための暗い部屋をのぞいたとたん、圧倒されました。

全てが本当に小さな作品ですが、半端な気持ちでは見られないとすぐに気がつきました。
自分でも不思議でしたが、一旦部屋を出て、何というか気合いを入れ直してもう一回入り直しました。

詩のような、音楽のような「筆の声」が聴こえてくる世界がありました。
「夢の旅人」というテーマだったことは知っていましたが、見てはじめて納得です。

創る仕事は、創る人が見たもの、関わったもの、時代などの要素が一体になるまで練り上げられていくことがわかります。

石けんもそれぞれの素材が混ざり合い、熱を上げ、液体から固体になるまでをきちんと見届けていく作業の中で、作り手の想いも閉じ込められていかれれば、作るから「創る」になるのかもしれないと思うのでした。