tao先生の教室のための教室、千葉クラスのサンプルレッスンをさせていただきました。
今回は東京初のコンフェティスワールのレッスンでした。
通常はピアノソープですが、達人の集まる千葉ですし、新しいデザインにあえて挑戦です。
といっても、時間制限がある中でデザインをイメージしていただくのは大変です。
あらかじめテキストや見本なども準備しましたが、ピアノのように言葉で言われれば誰でもわかるデザインと違って、とても抽象的なモチーフです。
今回、私自身もとても良い勉強になりました。
デザインの講座には、型抜きや動物など、イメージのはっきりしているものを手際よく作業として進めるタイプのものと、反対に手順や技術を説明をしますが、具体的なデザインは生徒さんにイメージしていただくタイプのものがあります。
コンフェティスワールはまさに後者のタイプです。
型の中にコンフェをどう置くか、置いたコンフェでどんな波紋が広がって行くのかは、やってみないとわかりません。
そして、コンフェの形作りも型抜きと違うので、初めて挑む方にはやりにくい場面もあったかもしれません。
そしてピアノと違ってスワールの要素もあるので、千葉の場合は単色にしましたが、色までイメージする必要がありました。
こうして言葉にしてみると、皆さんに課したタスクはたいへんなものでした。
にもかかわらず、最後まで集中力を保って生地を落としていく姿勢は素晴らしかったです。
イベントやワークショップのように短時間で教える時には、型抜きや動物など、イメージがわかりやすいものの方のが向いていると思います。
作る楽しさの方に焦点を合わせるので、どの部分をどの程度手伝ってあげてもいいのか、迷わずに対応できます。
ところが、今回コンフェティスワールをサンプルレッスンで取り上げたことによって、形ではなくイメージを伝え、教える難しさを体験できました。
時間がある場合や個人レッスンではその都度、問題点に対応できますが、きちんとしたレッスンのスタイルの中で教える時は「わかりやすさ」を伝えることが、最も難しい技術だと感じました。
かつてピアノソープは、自分ではできるけれど、人には教えられないデザインのひとつでした。
ところがレッスンで扱うことによって、タイミングや感覚を言葉で表現する必要がありました。
教える時に的確な言葉を持っていることの必要性はtao先生のレッスンを聞いて学びました。
レシピを考案し、試作をし、写真を撮ってテキストを作り、客観的な目でジャッジし、伝えるための言葉を探す。
この一連の過程を地ならしをするように、安定させていくまでが、迷わない石けん作りのような気がします。
そういう意味ではコンフェティスワールのレッスンはまだまだ、でこぼこの無駄が多い道ですが、もう少し改良を重ねていきます。
問題がありながらも、こうして言葉にできるまで、考えがまとまったことはとてもうれしいです。
難しいからやめちゃおう、というにはもったいないからです。
というわけで、忍耐強く協力してくださった皆さん、どうもありがとうございます。
機会を与え続けてくださるtao先生、完璧なサポートをしてくださる優しいミカさん、どうもありがとう!